五術の重要性を説く

 五術とは、人間の運命や未来を予測し、宇宙サイクルと地球サイクルと個人サイクルの三つが交わる運命というべき存在の接点を調和することですべての人々を幸福と成功に導く普遍的な法則なのである。この原初のサイクルを表記したものが奇門遁甲と呼ばれる古代中国では「無から有を産み出す無上の宝」なのである。
五術は、古代中国の伝統が産み出した、命・卜・相・医・山の五つの術法を述べたものであり、そのルーツは中国明代の初代宰相の劉伯温からであるとされている。

 命術は、人の運命を語り人生の筋書きを知って自分の運命的可能性と器の本質を悟ることである。命とはあるがままの境地(原初の境地)を指し示し、あるがままの境地にとどまり続けることを説いている。

 卜術は、人や物事との縁(関係)を観ていってそれと対治和合する方法を論じる。卜とはこれからどのようになるべきか、或いはどのようになれるを説く。しかし、本性は為すべきことなどなにもない。なぜならすべてはあるがままで完成しているからだ。

 相術は、命・卜の結果を相で知り、その結果を相でもって理想状態に戻すことである。相とは今置かれた状態を検討して相によって修正できるものはあるがままの状態に戻して問題や災難を小さくし、少なくすることだ。

 医術は、身体の健康に関するトラブルを医によって養生・治療することである。医とは病気の根本原因はどこにあるのかをブッタの説いた無明(マリクパ)から生じる無知・怒り・貪りの3つの煩悩に対応して、その対処方法を説く。苦しみの根本の原因を根絶やしにして、精神的にも肉体的にも、つまり、身口意のレベルで放鬆する必要がある。そして医の到達点は修行に耐えうる健全な身体を獲得することにある。

 山術は、身体の健康と心の健やかさを山によって獲得することである。山とは悟りの境地である光明(リクパ)とどのように取り組んで行くかを説き、二元的な見解を乗り越えながらあるがままで無努力に因果を超えて行くことである。その修行の成果は夢の中でも確認することができるようになる。もちろん到達点はブッタそのものに帰すことだ。

この五つの術法によって人生の花となる健康と長寿が得られ、人生の果実となる幸福と富貴と修行の完成が誰もが必ず得られるのである。そのために筆者は五術占い師となってすべてのひとに五術を説く。

2008年 1月19日 大寒 阿藤 大昇



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